「川根茶」の最盛期です!(加工編2)
加工編1で摘まれた”生葉”が”荒茶”に
なるまでをご覧になりましたか?
今回は”荒茶”が皆さまのもとにある”お茶”に
なるまでをご紹介します。
これが荒茶です。
茶葉の長さも不揃いで茎もたくさん入っています。
このままでも飲めますが、手を加えることで
味や渋みが変わってきます。
最初は・・・
仕上機に入れて荒茶を整えていきます。
← 不揃いの長さを切断して
長さを揃えていきます。→
でも、機械まかせにはできません。
人の目と手で状態を確認しながら、
荒茶をふるいにかけて、揃えていきます。
次に色別機にかけて
茎と葉に分けます。この中を茶葉が流れて、茎だけが取り除かれます。
あまりの速さに写真には写りませんでした・・・。
←左の写真は茶葉。
粉を取り除くため、次の工程へ送り出されます。
右の写真は茎。→
「くき茶」として売られているものです。
← 粉を取り除きます。
粉と茶葉に分かれてそれぞれの茶箱へ。
右の写真。→
茶箱の中には茎と粉が
きれいに除かれた茶葉。
「火入れ」
荒茶では5%程の水分が残っているので
2%程度まで水分を飛ばします。
火入れをすることで、香りが引き立ちます。
お茶屋さんごとに火入れの加減が違います。
川根茶は渋味も大事な味の決め手です。
火入れを強くすると香りが立って、渋味が少なくなっていきます。
どの程度「火入れ」をするか
腕の見せ所でもあるわけです。
火入れをして完成したお茶を淹れてでき上がりを確認します。
水色(すいしょく・淹れたお茶の色)は美しく透きとおった緑。
しかし、香りは豊かで思わず大きく息を吸い込みたくなります。
写真左が荒茶。 右が仕上したお茶。
長さが不揃いで粗さが目立っていたものが
完成すると気品さえ感じます。
こうして、いくつもの工程を過ぎて
みなさまのお手元に届きます。
お菓子や食事と一緒に飲むことが多いですが、
たまには
ゆっくりとお茶の香りだけで満たされる時間もいいものです。
川根本町内のお茶屋さんは小売、通信販売を扱っています。
取材先
「 前 川 園 」 代表 前川治永
電 話 0547-56-0227
ファックス 0547-56-1639
住 所 川根本町下泉173
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